夜中の散歩

いじめについて考えている

ランドリオールという漫画が超面白い、そのうえ二十六巻までKindle読み放題で読めるぞ

的確な漫画評がいつも素晴らしいツイッタラーのスパルタさんがおすすめしてたから読んだんだけども、ランドリオールが非常に面白いー。二十六巻までkindleアンリミテッドで読める、みなさん読みましょう

美人じゃない女性が魅力的に描かれていることや、女の子が強いこと、強い女の子や弱い男の子が肯定的に描かれていることが素晴らしい

女性キャラがケア要員とかマネージャー、守られ要員、お色気要員、おかん、嫁、彼女、トロフィーとしてのみ出てくる漫画は嫌いだ〜〜

男か女かわからない、または異性装して出てくるキャラが五にんもいることもよい

あと男とも女とも明かされないキャラが一人いて、男装の回と女装の回があるし、いったりきたりしててもみんなそのことを普通に受け入れてるのがとても新しいと思う

主人公は性格がなよっとした男子なんだけど、戦うと超強い王位後継者でイケメン

権力実力性的魅力が揃っていてここまで脱力系の性格に育つのは奇跡、というか無理だろう、というくらい繊細でリベラルで平和主義者でなんか、言動がまったりしている

さらに、主人公のことを買春しようとする女子が二人も出てくるよ、よく襲われる

あと、四巻以降の学園編では百合描写があるよ

あと同性愛カップルの婚姻が認められてるのと存在が言及されているよ

主人公はある王国の王位後継者なんだけど王になりたいか迷ってる最中で、学生として、被差別階層の人も貴族も王族も商人も混ざってる学校で世間を学んでいる

主人公のお父さんは前王をクーデターで殺した将軍で、お母さんはもと傭兵で、主人公はシスコンなんだけど妹がすごい強くて、という家族構成も複雑で良い、主人公は王政をなくそうよと誘惑されたり敵に奴隷として売られちゃったりいろいろすごい目に遭う。かなりトリッキーな展開だ!

それと、作品内での架空の身分制度とか階級間の断絶の描かれ方とかが緻密で、思考実験みたいですごい面白い

なのにエイが空飛んでてタクシーみたいに移動手段として確立されてたりとか、魔法とかドラゴンとか普通に出てきてすごい楽しいよー

作品世界に、ニンジャという特殊な存在がいて、身分の高い人間の護衛の道具とみなされて戦闘訓練を受けてるんだけど、ニンジャは人間以下とされていて、子供の頃から俊敏に動くために薬で体を成長しないように調整させられたり生殖を禁じられたり訓練のせいで寿命縮められたりいろいろグロテスクに身体とか移動とかの自由を制限されている

で、ニンジャ制度って人権侵害だよな、とやたらリベラルな性格の主人公は思ってて、自分の護衛のニンジャには、普通ニンジャに課すはずの

制約を課さないで人と同じように暮らして欲しいと思っているんだけど、当のニンジャが、ニンジャとして生きてきたのにいまさら自由にされても人間にはなれません、とか言ってて、アイデンティティクライシスを迎えている…

主人公は、ニンジャであるというアイデンティティを保ちたいなら保ちつつ、人間にもなりなさい、と言って聞かせてる

王位後継者である主人公がかなりシビアに権力について考えていて、最初は権力を嫌うだけだったのが、現実の社会の構造をしるうちに、自分は権力を勝手に与えられていてもうその事実から逃れられないとしたら、せめて権力をどう使うと国はより良いシステムになるかと考え始めたり、あと王制は必要だろうかとか、身分が高い人間は、名誉は持てても自由がなく、結局は国というシステムの道具ではないのかとか考えてて、火影とか海賊王みたいな、空虚な偶像としての権力者になることがゴールじゃないとこが大人っぽくて良い漫画だなぁと思いました

少年漫画だけどサービスショットがないのは楽

類型的な男の子らしい男の子や姫らしい姫がいない、サブキャラがみんな役割を与えられてていい意味で駒、同時に内面が複雑ー

どれとどれをカップルにしても素晴らしい同人誌になるよ